[00:02.30] |
「recollection」 |
[00:06.30] |
作曲∶ピクセルビー |
[00:10.30] |
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[00:12.30] |
「どこにでもあるような幸せな家族。 |
[00:16.51] |
国中に漂う不自然なまでの魔女への信仰にも、 |
[00:20.88] |
どうにか順応して……」 |
[00:22.91] |
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[00:24.06] |
貧しいことなんて 笑い飛ばせる眩しい家族【famile】 |
[00:36.33] |
小さな家 桜草【primevere】の咲く 暖かな小庭【jardin】 |
[00:48.63] |
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[01:02.94] |
咲く花のように 綺麗な顔した |
[01:11.50] |
フランとレスター 両親の自慢だった双子 |
[01:21.04] |
人見知りのフランチェスカ |
[01:25.22] |
レスターの背を離れずに |
[01:30.51] |
「お兄ちゃんなしでは、 |
[01:35.47] |
村の外にも出られないんじゃない?」 |
[01:42.10] |
からかわれて頬膨らませた 優しい春の日 |
[01:54.35] |
「御機嫌よう、みなさん。 |
[01:56.65] |
幸せな日々をお過ごしのところごめんなさい。 |
[01:59.87] |
じゃ……終わりにしましょう?」 |
[02:03.46] |
「全てが引き裂かれたのは突然のこと。 |
[02:06.94] |
たった一人で現れた魔女は彼らの言葉を待つこともなく、 |
[02:12.44] |
愉しむように両親を殺し、 |
[02:14.76] |
そのまま双子を連れ去ろうとして……。 |
[02:18.17] |
眼前の凶事を受け入れることのできない少女は、 |
[02:22.31] |
ただ虚ろに叫び続けていた」 |
[02:24.95] |
「嘘……いや……いやぁぁぁぁっっ!!」 |
[02:27.47] |
眼下に広がる血と血の逢瀬は 思慕の跡を |
[02:33.12] |
命絶たれても尚 描き輝く |
[02:39.29] |
稚拙な御伽噺だと信じた "絆狩り"は |
[02:45.23] |
突如前触れなく光を壊した |
[02:51.52] |
何の音も聞こえない 自分の声も |
[02:57.58] |
彼女は全てを拒絶するように叫び続け―――― |
[03:07.24] |
遥か蒼穹の空へと撃ち鳴らすのは |
[03:13.28] |
虚構求め 揺れる心の警鐘か……? |
[03:22.39] |
「ねぇ、煩い。お前はもういいや……」 |
[03:26.48] |
「囁く魔女は、叫ぶフランチェスカに刃を向ける。 |
[03:30.63] |
けれど刺し貫かれるその刹那、 |
[03:34.02] |
レスターがその凶刃を己の身を呈して受け止めて……」 |
[03:38.31] |
「妹だけは、こいつだけは助けてやってください。 |
[03:41.92] |
殺すのなら俺に……」 |
[03:44.51] |
いつだって後ろにいて |
[03:50.44] |
いつだって守られて―――― |
[03:56.87] |
自分も怖いくせに 小さく震えてるのに |
[04:02.92] |
どうしてなの?いつもみたいに |
[04:09.15] |
瞳を細めて 安心させるみたいに |
[04:15.25] |
笑って背に庇い続けてくれたのは―――― |
[04:24.79] |
「フランチェスカは、 |
[04:26.59] |
兄の手から流れ出る血に再び深い衝撃を受け、 |
[04:30.61] |
声を失ってしまう。 |
[04:32.69] |
まるで、この瞬間の悲鳴で一生分の声を発し尽くしてしまったかのように。 |
[04:38.11] |
その光景を嬉しそうにみていた魔女は、 |
[04:41.81] |
兄であるレスターだけをその場から連れ去って……。 |
[04:44.87] |
少女の傍に残されたものは、 |
[04:47.87] |
寄り添いあって倒れ伏す両親の死体と、血の香りだけ」 |
[04:52.71] |
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[04:55.71] |
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[04:58.71] |
【 おわり 】 |