[00:01.60] |
「もしも世界に答えがあるなら」 |
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Lyrics:少女病/Compose&Arrange:HIR |
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Vocal:Mitsuki |
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Voice:名塚佳織,吉野裕行 |
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『どれだけ探し歩いたのだろうか。 |
[00:26.18] |
その場所に辿り着くまでに巡らせた想いは、 |
[00:29.50] |
きっと彼女と過ごした時間を何倍にも |
[00:32.74] |
増幅させていて。 |
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でも、ようやく見つけだした。 |
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刻を止めたこの場所。 |
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あの頃と変わらぬ美しい姿――――』 |
[00:43.22] |
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[00:44.29] |
セピアの霧は神聖な 再会に相応しく思えて |
[00:54.51] |
濁って見えてた視界が光を探しあてた |
[01:04.88] |
この時を信じて何度命を断つことやめたのだろう |
[01:15.21] |
何も変わらず美しい 後ろ姿抱いた |
[01:25.56] |
聴かせてあげたい物語 あれから随分増えて |
[01:35.23] |
あの頃と同じようには、歌ってあげられないけど…… |
[01:48.07] |
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[01:48.78] |
声が枯れても、想いは枯れずに |
[01:59.03] |
屈さぬ鋼の決意を 消さずに燃やし続け |
[02:09.43] |
二人の距離を ah... 取り戻して…… |
[02:19.95] |
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[02:40.37] |
長い時を経て変わった |
[02:44.90] |
僕の声に彼女は戸惑い |
[02:50.60] |
病気でもしたのですか、と優しく気遣う |
[03:01.00] |
語ったあげたい物語 それより大切なこと |
[03:10.76] |
二人のこれからの長い 人生創っていくんだ |
[03:23.58] |
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[03:24.30] |
もしも世界に答えがあるなら |
[03:34.51] |
この愛こそが穢れなき 微かな曇りもない |
[03:44.85] |
死さえ踏み越え ah... 揺るがぬモノ…… |
[03:55.20] |
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[04:16.21] |
『彼女は肉体を失った影響か、 |
[04:19.19] |
僅かながらも瞼に光を感じることがあるという。 |
[04:23.56] |
"この包帯をとって世界を見るときは、 |
[04:26.25] |
あなたとともに――――" |
[04:28.55] |
そう語る彼女の表情はまるで少女のように輝いていて。 |
[04:33.67] |
その言葉は旅してきた茨の道を。時間を。 |
[04:38.41] |
全ての苦労を忘れてしまうほどに何よりも嬉しくて……。 |
[04:43.40] |
"やっとあなたの顔をみることができる" |
[04:47.58] |
振り返り僕の顔をみたイヴは、訝しげに問いかける』 |
[04:53.77] |
「あなたは……誰? |
[04:55.78] |
私の知っているあの人じゃ、ない――――」 |
[04:58.59] |
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[04:59.55] |
『理想化され、彼女の中では |
[05:02.27] |
まだ若い姿でいるはずの青年はそこにはなく。 |
[05:06.11] |
いるのはただ衰え、くたびれた老人だけ。 |
[05:09.34] |
数十年という途方もない年月は、 |
[05:12.27] |
生きた側にだけ残酷に流れていた』 |
[05:15.92] |
「私の前からいなくなって。あなたなんて、知らない」 |
[05:19.38] |
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[05:20.34] |
もしも世界に答えがあるなら |
[05:30.72] |
最期にはどうか救いを 刻んで残してほしい |
[05:41.06] |
それが嘘でも ah... 偽りでも |
[05:51.40] |
もしも世界に答えがあるなら |
[06:01.70] |
優しいものだと信じて 歩んできた旅路は |
[06:12.00] |
脆く砕かれ、意味をなくした |
[06:22.45] |
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[06:43.35] |
『老人は嘆き絶望し、 |
[06:46.15] |
何も語ることなく自らの命を断った』 |
[06:48.78] |
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[06:49.67] |
「さようなら。僕の愛したイヴ」 |
[06:53.34] |
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[06:55.55] |
「本当の彼はいつきてくださるのでしょう。 |
[06:59.37] |
ずっと、いつまでも待ち続けますわ……」 |
[07:03.03] |
『イヴはそう呟き、冷たい瞳で |
[07:06.53] |
老人の屍を見下ろしていた――――』 |
[07:08.78] |
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[07:11.78] |
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[07:14.78] |
【 おわり 】 |